この業界も寿命の短い世界ですが、どうにか24年続けています。
さて、今日は、ブライダルフラワーKADENの製作プロセスをご紹介します。
まずは、一にも二にも打ち合わせ。プロダクション・デザインを生み出すには、新郎新婦お二人の事を知らなくては、ならないのです。そこに時間がかかります。
お二人の価値観から趣向などをざっと調べ上げて、ブライダルフラワーを製作して行きます。

今回は、12月4日結婚式の直樹さんと実希さんのお二人でした。画像は打ち合わせ風景。お二人とも、とっても素敵なカップルでした。おめでとうございました。お二人の末永いお幸せを心からお祈りいたします。ご協力に感謝です。
僕の打ち合わせ道具は、5X3の情報カードです。

画像は、左はiphone。スキャナー代わりに資料はバンバン画像にして保管します。
右がカード専用のジョッターという本革性のホルダー。このままカードに書くことができます。僕が、情報カードを使ってから30年が経ちました。なぜ、情報カードかと言うと、情報は断片的に与えられるという原則原理があります。ノートにだらだら書くのではなく、情報を細切れにしてひとつにまとめるという作業が情報を自由に組み合わせて加工するに都合が良いからです。

今回の打ち合わせでは35枚の情報カードを使用しました。
情報カードは時系列にドックという箱に保管され、必要な時に引っ張り出します。
打ち合わせでは、まず使用する色味が決まります。
花の種類や形状は、一般の人にはわかりません。色で打ち合わせをする方がスムーズにイメージをつかむことができます。
普通、フラワーの専門家は、スタイルから入りますが、それはあくまでも専門家が理解しているだけで、フラワーの知識がないお客様には理解できません。
色ならば、誰でも答えられます。だから僕は色から入ります。
打合せの要点は、相手が理解できる材料を投げかける事です。当日でなければ分からない無形の商品を口頭で決めて行くわけですから、より具体的に、専門家ではない人に理解していただける方法を編み出す必要があります。
さて、今回は新婦さんのイメージを引き出すために、淡いピンク。新郎は水色。これがファーストです。
会場にゲストが入られた時に、ブライダルフラワーは、会場全体の雰囲気を出します。
そこで、今回も元気が出て、心がうきうきするオレンジ色や黄色をメインに使用することになりました。後から、今度は新郎のカラーを打ち出すために、ロイヤル・ブルーに黄色。パープルなども使うことになりました。
もちろん、ブーケもドレスの色に合わせて製作します。
今回、ブーケは、ウェディングドレス用は白いお花に、新郎の色水色がさし色として入ることになりました。タイプは、ショート・キャスケード。色ドレスはスティック・ブーケに決まりました。
さて、情報カードに集められた情報は、一度生産ノートで整理されます。
僕のブログを、愛読している方は、この生産ノートについては、知っていらっしゃいますね。
生産ノートは、情報カードの集約です。左ページは、基本的には表やイラスト。右側に文章を書き込みます。これは、脳神経が交差して伝達するため、左脳と右脳を刺激します。更に左ページの下段は引用した資料やページ数。その上がコメントや注釈。その上がイラストや表を書き込みます。右ページには幅の狭い縦線を入れ、項目の見出しを書きます。

生産ノートは、進化します。
しばらく時間を置いてから次々に書き換えられて、イメージを明確にします。今回は見開きで5ページを使用しました。

これからの、情報がまとまるとEvernoteに保管します。
情報を加工して、編集しないでEvernoteに保管すると後で見ない場合があります。検索機能はありますが、情報から発想に至る過程は、何も意識せずその情報が目に入るという環境下が必要になります。だから単なる情報は、アナログで目に見える状態で常に保管しなくてはならないのです。

これらの情報を集約して、プロダクション・デザインに取り掛かります。
おもに、プロダクション・デザインは、iphone&ipadのアプリで「EverPaint」か、「Allinonedraw」を使用します。
ここで、イメージを描くことを誤解する人もいるのですが、この絵コンテはあくまでも、自分の頭の中で理解するためと、キーワードを伝えるため、そして流れを理解するためのものです。
この通りに作るという意味ではありません。
この後の作業は、製作する人の技術とセンスです。
絵コンテが理解できないとか、この通りに作るんですか?なんて質問する人材は不適格です。
流れと要点だけ分かれば、後は自分が作り上げて行く。それがプロの仕事だと僕は思っているからです。

今回は、、「Allinonedraw」を使って、イメージを描きます。画像は、作成途中の状態です。
完成したDATAは、iphone&ipadのアプリ「THIS is note」に登録して、どごても持ち歩きます。プレゼンの可能性や再度打ち合わせもありますので、ほとんどipadを使います。

画像は、ipad画面の「This is note」です。言い忘れましたけれど・・・このノートは、Evernoteと同期します。だから、今までの打ち合わせノートもすべてこのアプリに自動的に収まっています。
まず、これをする事でペーパー・レスになる事と、過去の完成したデーターをなくさず、いつでも検索によって呼び出す事ができるという意味で活用しています。クラウドの利点は、未完成の材料を管理する事ではなく、完成された記録を失うことなく保管管理できる事です。未完成な材料は細切れにアナログで保管して、いつも見れる状態がベストです。
このプロダクション・デザインを基に東京大田市場の買い付けがスタートします。
もちろん、ipadを持参します。

僕の仕事のメインは、これだけのアプリで十分です。

東京大田市場の買い付けは、移動も含めて八時間。ほとんど寝ません。
アトリエに戻るとスタッフが水揚げをして、キーパーに保管します。

ここで、僕の仕事は終わります。後は、妻のMintsさんと、Mintsさんとスタッフとが製作と納品まで行います。

今回の結婚式で使用する花材リスト。毎回、20種類以上は、使用しています。
これもipadで撮影し画像を保管します。
さて、本番です。
まずは、メインの装花です。今回は時間の関係でメインと暖炉。そしてゲストテーブルのみの画像にしました。




暖炉の飾りです。



今回、この白ウサギの飾りは本番ではありませんでした。幻の画像です。
ゲストテーブルの画像です。今回も光の演出が入りました。

僕のブログは、結果の公開です。
営業⇒打合せ⇒製作⇒完成⇒記録⇒公開を繰り返しています。
公開の結果の反響の分析が次の仕事のシステム改良に役立っています。
普段の仕事では、なかなか自分の仕事を他人の評価と照らし合わせる事はできません。
でも、ブログのおかげで、自分の仕事について分析する事が出来るようになりました。
また、iphoneやipadの普及により、仕事をビジュアルで管理する事が出来る事。過去の記録がプレゼンや営業に活用できる事で、活動に無駄がなくなった点。これは非常にプラスに転じました。
ブライダル業では、割と過去の記録やデーターを活かす事があまりありません。
そういう意味で、早くから僕はブログに着手して成果を出してきました。
しかし、iphoneやipadの普及は、そのブログと連携して、仕事のクォリティーをUPさせました。
僕は、自分の仕事のやり方を完成させるまでに、1サイクル半年でみています。
開発・改善した事柄を取り入れて実行して三か月。それを再び改善して三か月。六か月かけて一つの形を作り出します。
どれも、完成はありません。進化の連続です。
フェイス・ブックでご覧の方は、ここでこの画像が使われていたという事が分かると思います。
この過程は、今まで見えない部分で、活用される事はありませんでした。フェイスブックのおかげで、ブログに至るまでの項目が編集できて、ブログ製作の手間を縮めてくれました。